徹夜でアトリエでの作品仕上げを済ませ作品をアートセンターへ運ぶ。このアトリエでの制作も今日で最後だと思うとあっという間だったなと感慨深くなる。
センターのイーゼルやパネルを借りて即興の展示台を作り作品を陳列していく。何とか展示として形になり、急いでオープニングスピーチの原稿を考えて浴衣に着替え身支度を整えてセンターへ向かう。
パーティーは同じセンター内で学生達が日本の漫画イベントもやっていたこともありたくさんの方が来てくださった。
アパートのご近所さん達やジュリー、通っていたブーランジェリーの店員さんなどトルシーで知り合った方々、そしてお忙しい中市長も来てくださり滞在制作の成果を観て頂いた。
赤ちゃんのポートフォリオ。展示スペースに本人も観に来てくれて不思議そうに眺めたり触ったりしていた。
壁画の水彩画に銅版画作品、アトリエから見た夕焼けの作品と池で見つけた鳩の亡骸の作品も展示。市長さんは夕焼けの作品をとても気に入ってくださった。鳩の作品も有り難いことに現地の方が購入してくださった。
オープニングスピーチでは私が英語で話してからシャドが仏訳してくれたが、途中で込み上げてきて私が涙声になると皆さん暖かく笑ってくださって救われた。
色々上手くできなかったことや申し訳なく感じたこともあったけど、こうして形にできてトルシーで関わった人達に見てもらい認めてもらえて、やっと報われた気持ちになれた。