七夕のワークショップが終わるとすぐに切り替え壁画制作を再開した。

 

ここからは全体の色のバランスや動物のシルエットの微調整。一箇所に手を加えると別の箇所のバランスも変わりそこも手を加えてまた全体のバランスを見るの繰り返しで終わりがなかなか見えない。

 


作品の側面の縁も綺麗に見えるよう慎重に塗り重ねる。

 

壁画完成披露パーティーを7月15日の夕方から行うことが決まり、ヴァンサンが案内状を作ってくれた。

 

 

 

壁画だけでなくアトリエ制作の作品や銅版画も室内に展示して公開したいと私が提案し快諾してもらえた。なのでアトリエ作品もこの日までに仕上げて夕方までにセンター内に陳列しないといけない。

 

七夕前から天候も不安定になり雨が降って作業中断、晴れすぎて日光が強烈で作業が散漫になる日が続く。もう一息で完成なのにもどかしい。

 


日没後もしばらく粘るようになり片付けを終えて帰宅する頃にはすっかり暗くなっている。静かな夜のアートセンター。

 

 

帰宅後はその日の壁画写真をパソコン上で客観的に見て全体のバランスを見て色を加えてシミュレートする。

 

 

完成披露の2日前。制作し続けていると客観的に見れなくなってくるので翌日確認して気になる所が出て来なければ完成とすることに。完成してからも紫外線を和らげるコーティング剤を全体に二度塗りする作業が残っている。

 

 

 

帰り道のバス停のポスター。7月13日のフランス独立記念日前夜にはトルシーでも花火が上がるとのこと。帰宅後22時すぎから花火の音が聞こえ始めたのでどうにか少しでも花火が見たくて1人アパートを出るもどこへ行けばいいのか分からずウロウロ歩いていると、近くの見晴らしのいい所に人が集まり色々な箇所から上がる花火を眺めていた。

 

 

 

近くの町で上がっている花火が丘の上から小さく見える。しばらく見ていると近くから花火の音がし始めたのでそちらの方へ歩く。

 

近所のペタンク広場にも人が集まっていたので行ってみるとトルシー内の公園から上がっている花火も見ることができた。夜に1人で出歩くことはなかったので少しドキドキしたが帰国前の思い出になった。

 

 

 

翌朝壁画を確認しに行く。結局夕方頃まで細部に手を入れもうこれまでだと思ったところで壁画右下にサインと日付をいれる。

 

漢字と英語両方でサインを入れたのはヴァンサンのリクエスト。ちょうど独立記念日が完成日になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壁画完成。本当はコーティング剤の塗装も終えたかったがひとまず明日のパーティーを済ませて落ち着いてから塗ることにした。これからアトリエ作品の仕上げを徹夜でする予定だったので達成感を感じる余裕はまだなかった。

 

とにかく明日を成功させなければ。

 

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