エレバンからガルニ神殿とゲハルト修道院へ向かう道中のバスからの景色。岩山と色付き始めた木々が綺麗。
ガルニ神殿はアルメニアに現在残る唯一のヘレニズム建築とのことで、確かにあまりアルメニアでは見ない佇まいだと思った。
紀元前3世紀にこの場所に要塞が造られ、紀元1世紀にはアルメニア王ミトリダテスの離宮が置かれた。神殿は「太陽の神殿」と呼ばれ、異教の神である太陽神ミトラに捧げられたものとのこと。17世紀の地震で倒壊後1970年代に現在の形に再建された。
次に13世紀に建てられた世界遺産のゲハルト修道院へ。
ゲハルトとは槍の意味。エチニアジン大聖堂に展示されているロンギヌスの槍が本来はここに隠されていたことからの由来。修道院の創建は4世紀にも遡るとのこと。
岩山を彫り上げた様式とアザート渓谷を望む絶景が圧巻。この渓谷も含めて世界遺産になっている。
外から見ると普通の石造りの修道院に見えるが内部は洞窟のようになっていて岩山を彫り造ったことが分かる。
中は天井からの自然光と蝋燭の明かりのみで薄暗く、静寂の中で音がよく響き荘厳な空気だった。
修道院入口周辺にはドライフルーツやパンの露店が並ぶ。
杏、葡萄などに紐を通しネックレスのようになって綺麗。
こちらは果実をペースト状にして薄く伸ばして乾燥させたもの。硬いグミのような触感。
修道院の裏に羊が繋がれていた。ガイドさんは「夕食用」だと言っていたが冗談なのか本当なのか。