5/24、芸術祭綾川町エリア閉会式の朝に綾川町に戻る。
夕方までまだ観れていなかった作品展示を回り、野外演劇やライブイベントを鑑賞する。
最終日の行事予定表の黒板。ラストのクロージングイベントまでぎっしり。
竜雲少年牧場にて、山なみ芸術祭実行委員長の倉石文雄さんの作品。
同じく竜雲少年牧場での半谷学さんの作品。
演劇ユニット“女の子には内緒”によるモノハウス校庭での野外公演『春をゆるして』
天歌布武 信長さんと芸術祭参加アーティストと地域の方による特別バンド“信長with山なみバンド”によるライブ。地域の方々で体育館が満員に。
改めて参加アーティストのバラエティの豊富さと作品の多様さを感じ、芸術祭が始まるまでの準備の道のりの長さと始まってから終わるまでの短さを実感する。
明日にはこれらの展示作品達も芸術祭の看板や旗などの装飾も全て片付けられていくのかと思うと寂しく思う。
夕方の閉会式ではアーティストや芸術祭スタッフ、地域の方々が入り混じりそれぞれを労い合い、笑いあり涙ありのとても良い閉会式だった。
カッパ師匠と小ガッパによるカッパフォトコンテスト授賞式。
地域の方が作ってくださった筍寿司やおにぎり。
ラストは綾川町の盆踊りをみんなで。
翌日は諸々の後片付けなどをし、残っているアーティストと話したり地域の方々にお礼とご挨拶に回ったり、ゆっくりこの2ヶ月間の滞在生活を振り返りながら過ごした。翌々日に関東へ帰り、3月からの綾川町での滞在生活に幕を下ろした。
綾川町の美しい棚田。
町内の川上神社と山中にある夫婦神神社にも帰るご挨拶をしに行く。
綾川町を去る直前のモノハウス屋上からの眺め。今この心境で見るこの風景をずっと憶えていられたらいいのにな、とふと思う。
今回の壁画は改めてこの時この芸術祭でしか作れなかった作品だったなと思う。
高さ8m全長10mという大きな壁画を個人で制作しようとしたら足場の手配に滞在場所や費用など様々な問題が出てくるが、今回は芸術祭の枠組みの中で芸術祭スタッフさんや地域の方々の様々な理解や助けを頂き、とても良い環境で壁画制作に集中することが出来た。
芸術祭中に公開制作をした壁画右側の壁面。
何より滞在中出会う町の方々が皆さん好意的に応援してくださり、大事な家の壁面を丸ごと提供してくださった喫茶リーフの方々は毎日精神的にも支えてくださった。
喫茶リーフのご主人とお母さんと。
滞在中体力的にも精神的にも辛くなった時は、とにかく自分は楽しみにしてくれている人達のために良い作品を残して帰るんだと言い聞かせ、頑張ることができた。
冗談ではなくこの壁画の半分は綾川町の皆さんによって描かれたものだと思っている。
幸運なことに私の壁画は芸術祭が終わってからも残して頂けるので、その建物や土地と一緒に壁画も雨や風や日差しを受け、時間を刻んでいけるのが嬉しく思う。
また今回のような滞在制作をこれからもやっていきたいし、新しい場所で新しい人達と関わりながら、それまで作ったことのない作品を残していきたいと思う。
『Life Leaf River』藤本絢子 コンクリート壁面にアクリル着彩 高さ8m 全長10m 2016
喫茶リーフ 香川県綾歌郡綾川町枌所西甲2034-3
5/7夜、壁画全制作を終えた記念に。
お世話になった皆さん、関わってくださった皆さん、本当にありがとうございました。