芸術祭が始まってからは一層バタバタした空気になっている。私も何かしら手伝いやイベントに参加しながら壁画の仕上げと追加制作を続ける。

喫茶リーフの向かい側の山道を少し登った高台からの眺め。リーフの皆さんが壁画のビューポイントとして整備してくださった。

 

 

喫茶リーフの敷地内では芸術祭中地域の方がうどんや惣菜を販売しており、壁画の下へも頻繁に人が観に来るようになる。遠くから観るのとはまた違うねと壁画を見上げながら楽しげに言ってくださる。

 

 

 

 

足場がなくなり猫達も通りやすくなった模様。

 

 

 

壁画右下の紅白梅の部分の完成度が気になっていたので主にそこを加筆。

 

 

 

公開制作中も芸術祭では様々なアーティストのパフォーマンスやワークショップ、イベントなどが行われる。私も喫茶リーフで行われた“アーティストスナック”という企画の主催メンバーとしてイベントを開催。

アーティストスナックとは地域の方がアーティストともっとフランクに交流できる場を作るという趣旨で、喫茶リーフさん協力のもと芸術祭参加アーティストが持ち回りで企画を行うというイベント。第一回目を他のアーティストと共に担当。

 

私は作品ゆかたを着て配膳などを手伝いながらリーフさんの壁画や作品についてお客さんと語らう。

 

どの様な感じになるかドキドキしたけれど、予想以上に地域の方がたくさん来てくださり、親子連れから偶然お店に来たお客さんまで皆さん楽しんで頂けた様でよかった。

 

カッパ師匠によるカッパジュークボックス(お客さんが入れた曲を何でも歌いきる)も絶賛稼働していました。

 

 

終盤には映像作家鉾井喬さんの映像作品をみんなで語らいながら鑑賞。ギャラリーではなくこういう場で作品を観てもらう意義をとても感じた。

 

 

 

他にも地域の方のお屋敷の囲炉裏を囲み、綾川町の歴史や風習などを聞き語らうイベントに参加したのが印象的だった。

 

 

 

公開制作はゴールデンウィーク後半から側面の壁の追加制作に入る。

 

 

 

横の壁画の色を広げてグラデーションを作る。モチーフは描かないが横の壁画と馴染むものを作るには様々な色を重ねる必要がある。

 

 

 

5/7までに描き上げて5/8の午前中にコート剤を塗り、午後には最終日の宇多津町での個展会場へ向かうことに。足場は後日解体して頂く。
案の定ギリギリまで描き込むことに。

 

 

 

日没後も投光器で見える範囲に手を加え、何とか描き上げる。

 

 

 

5/8はコート剤塗りと2ヶ月間滞在した荷物の荷造りでバタバタし続け、お世話になった方々には5/24の芸術祭閉会式に合わせてまた来る時にご挨拶することにして宇多津町へ向かう。

宇多津町の個展も2週間にわたり沢山の方がご来場くださった様で、こちらも今日で終わりかと思うと色々と感慨深いものがあった。

 

 

 

 

会期を終え撤去される個展ポスター。

 

 

搬出が完了し展示作品と備品、壁画制作の画材などを積み込んだトラックに乗りそのまま関西の作品倉庫へ出発。

出発前に搬出作業をお手伝いしてくださったアートアワード関係者の方々の前でお礼とご挨拶をすると拍手で送り出して頂きました。

とても嬉しかった。

 

 

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