個展「紅爐一点雪」が終了してあっという間に1ヵ月が経ちます。

個展がスタートしてからもコロナウイルスの影響がどうなっていくのか全く分からない中で、情勢によってはいつ中止になっても仕方ないとギャラリーからも伝えられていたので覚悟はしていました。

そして開催して2回目の土日は在廊予定だったのが在廊を自粛することになり、その日曜の夜に個展は明日から中止になりますと連絡が来た時は、とにかく早く中止になったことを告知しなければとメーリングリストの作成、個人へのメール連絡、そして各SNSでの投稿に追われてあまり感情が追いついてなかったかも知れません。

 

個展中止を告知するとたくさんの方々から反応がありました。行く予定だったのにと残念がってくれた方、辛いと思いますがゆっくり休んでくださいと励ましてくださった方など。それでやっと、ああこれは悲しんでいいことなんだ。と受け入れられて時間差ですごく悲しくなりました。あんなに素敵な空間で展示できたのにもっとたくさんの人達に観てほしかった。そんな感情が溢れて止まりませんでした。

 

 

中止からまもなく関東に緊急事態宣言がでて本格的な自粛生活に入り世の中や政治への不安と不満などで気持ちが沈む日が続きましたが、子どもが寝た後アトリエに入り新しい作品をまた描き始めると気持ちが落ち着き、やはり私には作品を作る時間が必要なんだと感じました。

来場者と関係者の安全のためにも早めに中止の判断をしてもらえてよかったと改めて思いますし、この一連の出来事は作品を作り展覧会を行う意味を見つめなおす貴重な機会になったと思います。

短い会期の中でもご来場くださった方々や尽力してくださった関係者の方々への感謝を忘れずこの経験を糧にしてこれからも精進していきたいです。

開催間もない時に家族が車で観に来てくれていました。

 

個展の新作についても解説したかったのですが長くなってしまったのでまた次で書きたいと思います。