明けましておめでとうございます。

昨年の夏に家族の海外赴任に帯同する形で中国南部の都市部に引っ越しました。

全く言葉が通じない環境に暮らして常に感じることは、

その人の属性ではなく目の前の個人を見て考えることの大切さ。自分が色眼鏡で見られたくないなら自らも人を色眼鏡で見てはいけない。

などです。

引っ越してすぐに日中間で処理水問題が起こり不安もありましたが、幸い私の見聞きする範囲ではこちらの人から敵意を向けられるようなことは全くありませんでした。

住んでいるエリアは海外駐在員が多くて治安も良く、高層ビルと東京港区にあるようなおしゃれカフェやバーが並ぶすぐ向かいに日本の昭和のような趣き深い露店があったりして面白いです。どんなお店も全てスマホでコード決算なのでこちらでは財布を持ちません。

未だに挨拶程度の中国語しか話せず英語も通じないので細やかなやり取りは翻訳アプリ頼みです。これで何とかなっているので便利な時代だとしみじみ感じます。それでも中国語レッスンに通い始めてから現地の人の言っていることが分かったり言葉が通じるようになりとても嬉しく感じるので、少しずつでも上達していきたいです。

世界情勢が不安定な中親の都合で子ども達の環境を激変させてしまっていいのか、何かあった時子ども達を守りきれるのか、赴任帯同するかすごく悩み続けました。そしてとりあえず行ってみて無理だと思ったらすぐに私と子どもだけで日本に帰ってこようと決めて移住したのですが、今のところ健やかに生活できています。

昨年は海外移住のための諸々の申請手続きや準備、移住後も諸々の手続きや新居での家事育児などでなかなか作品を作れませんでした。

その中でも今年の春から金沢・三重・広島3会場を巡回する「金魚美抄2024」に出展する2mの金魚を描き下ろせたことは自分自身にとっても非常に実りあることでした。

 

今年は心身共にもっと軽やかに動きたい。そしてアート面を充実させたいと考えています。これからも作家活動は続けていきますので、引き続きよろしくお願い致します。