交流展に一緒に展示しているアーティスト達とは滞在中色々な世界遺産や観光地を一緒に回り密に交流することができ、それぞれのアトリエも見学に行くことができた。

彫刻家アシェットさんの自宅アトリエ。

広い庭にも大きな彫刻作品が並ぶ。

室内には小作品やドローイング、画材などが沢山。

アーティストになるまでのことや作品についてのコンセプトを話してもらう。

 

セルフポートレイトに家を訪れた人のサインが入っていて私も書かせてもらう。

奥さんの趣味で作品を作っているとのことで見せてもらう。とても仲睦まじいご夫婦。

日本人アーティストの高木さんがその日誕生日だったのでみんなでサプライズケーキとプレゼントを送った。

 

アルミネさんのアトリエに夕食に招いて頂く。高層マンションの中のアトリエは綺麗に整頓されていてオフィス」のような感じ。こちらのアーティストはアトリエに人を招き直接作品販売の交渉をすることも多いらしく、みなさんご自身と作品のプレゼンがとても上手くもてなし上手でたくましさと純粋さを感じた。

窓からは綺麗なエレバンの夜景が見える。

アルミネさんのアクリル画。テキスタイルやアクセサリー作品も作っている。

 

 

ハスミックさんのアトリエ。ロフトのあるマンションの一室は使い勝手がよさそうで私もいつかこんなアトリエを持ちたいなと思った。

ハスミックさんは様々なテーマで描いていて画風も柔軟に変えていくスタイル。現在は人物のポートレイトを多く描いている。

 

 

アラさんはお父さんも画家で親子でアトリエをシェアしている。

蓄音機やパイプなどアンティークなコレクションが並ぶ。

 

アルメニアンワインやコニャックと軽食を囲みながら作品に対する思いやアルメニアと日本の違いなどを話す。皆さん本当に持てなし上手だった。

 

アラさんのアトリエからの眺め。制作環境から見ても皆さん経済的にも安定しているように感じる。アルメニアでアーティストとして生活していくのは日本とはまた違う厳しさや辛さがあると思うけど、そこを生き残り活動し続けている人達の努力は凄まじいものなのだろうと思う。

それぞれの作品を作ることへの思いやアルメニアの生活の話、国の歴史に対する思いも沢山話してもらえとても勉強になった。観光としてではなくアーティストとして来たからこそできた貴重なご縁と経験だった。

 

 

滞在中毎日スケジュールを組み沢山の場所を案内してくれ、どんなに大変なことがあってもずっと笑顔でいてくれた敏腕ガイドのバラさんには本当にお世話になった。

日本語もペラペラで様々な国の文化に精通している才女。

バラさんの日本語学校の生徒さんも展覧会での通訳や案内などとても親切にしてくれた。

ハルトさんとモニカさん。ハルトさんはモデルの仕事をしながら名門大学にも通う努力家。モニカさんは大人しい性格だけどメタルバンドが大好きでいかついバンドTシャツを着こなすギャップが可愛らしい。

 

展覧会会場にてヘギネさんとセリネさんと。ヘギネさんはまだあまり日本語を流暢に話せないけれど一生懸命サポートしてくれた。ピンクの髪のセリネさんは日本のアニメが大好きでコスプレ姿や原宿系ファッションをSNSでアップしていてちょっとした有名人。華やかな見た目だけど真面目で勉強家。

 

 

今回の交流展の記念ミニポスターをアルメニアのアーティストが作ってくれた。会期中ポストカードにそれぞれドローイングをしてアーティスト同士で交換し合った。私はボールペンでホテルで食べたザクロを描いた。

 

あっと言う間の2週間で今まで行ったどの国よりも現地の人と1歩踏み込んで交流できて国際観が行く前と大きく変わった。アルメニアの人達はみんな親切で素朴で、しかし厳しい風土と歴史を生き抜いてきた強さと情熱を秘めているようだった。
行くまではどんな言葉を喋りどんな歴史と価値観を持った人達がいるのか全く知らなかったけれど、今では最も親しみを持てる国の1つになった。 ただの旅行者としてではなくアーティストとして行けたことをとても嬉しく思います。
このような機会を作ってくださった展覧会主催のgallery銀座一丁目の真木さん、ご一緒した日本からのアーティストのみなさん、そして親切にしてくださったアルメニアのみなさんに心から感謝します。

 

展示会場前で参加アーティストとガイドのみんなで記念写真。