7年ぶりのフィレンツェでは再びドゥオモ、ジョットの鐘楼、ウフィッツィ、アカデミア美術館、新たにミケランジェロ広場やサンタクローチェ協会、サンタマリアノヴェッラ薬局などを周りました。

 

 

ドゥオモの鐘楼やミケランジェロ広場から観る街は完璧な美しさでした。

 

 

 

 

ウフィッツィは記憶にあったよりすごい質と量で疲れたけど改めて観たボッティチェリの作品はどれも本当に美しかった。ビーナスは可憐で無垢な表情だけど女神フローラには三十歳以上の成熟した女性性を感じて、フローラの方が魅力的に感じたのが7年前との違いかもしれない。

 

ラファエロのヒワの聖母

 

 

絵画も彫刻も何度観ても心奪われる作品ばかりだった。

 

アカデミア美術館のダビデ像。

 

 

ベネツィアはとても美しく楽しい迷路のような街でした。


 

 

 

街の景色を一通り楽しんだ後はペニーグッケンハイムコレクションへ。NYCの本家と同水準の傑作が少数精鋭で水辺の館にゆったりと並べられていてとても良かったです。

 

そのあとベネツィアビエンナーレのメイン会場Arsenaleを周りました。インスタレーションと映像作品が多い印象でしたが平面や立体も沢山あり幅広かった。会場も面白い造りで次へ次へとワクワクして疲れました。

 

 

 

 


 

 

 

もう一つのメイン会場Giardiniでは国ごとの建物の造りやデザインを比べるのも面白かったです。


 

日本の塩田千春さんの作品はインパクトが強く迫ってくるものがあり素敵でした。おびただしい数の鍵はよく見るとアンティークショップで売っているような日本では見ない“いかにも”な鍵ばかりで、もっと現代の鍵の比率が多い方が私にとってはさらにリアリティが感じられたかな、とも思いました。

 



展示は韓国の作品が映像の完成度や物語性などがとても心に残りました。ゆっくり贅沢に全てまわったのでほぼ1日かかってしまいました。

最終日はベネツィアの迷路内に点在する展示を見て回りました。

 

何とか辿りついた千住博先生の展示会場。館の部屋一面の光る滝。そのあとどうにか行き方を調べボートでアルメニアの展示がある離島へ。

 

 

アルメニアの古い時代の印刷機の作品。

 

他には19世紀末に起こった紛争によるアルメニア人大虐殺をテーマにした作品など、壮大な歴史と悲劇的歴史を静かに切実に訴える作品が多かった。

 

 

その後はゆっくりと観光客が少ない地域を1人歩きました。にわか雨はあるけどすぐカラッと晴れて空も濃い青で本当に気持ちのいい季節に来たと思いました。何回シャッターをきっても足りない街でした。