首都エレバンから少し離れたスピタクという町に東日本大震災の慰霊碑があるということを知り連れて行ってもらった。

今から28年前、アルメニアでも2万5千人の方が亡くなる大地震があり、その時日本はアルメニアに救助隊を派遣し、地で支援活動を行った。

そして2011年東日本大震災の時、今度はアルメニアが日本に救助隊の派遣を申し出てくれたが様々な事情で叶わず、せめて自分たちも日本に何か恩返しがしたいということで義援金を送ってくださり、更にアルメニア スピタク町の消防局の方々が慰霊碑を建ててくださったとのこと。このことは日本では全く知られていないと思うのでもっと多くの人に知ってほしいと思う。

アルメニアで日本語が書かれた初めての十字架とのこと。

 

 

アルメニア滞在中は首都エレバンのホテルを拠点に展覧会の展示や地方を回った。

市内はヨーロッパの主要都市のように都会で治安もとてもいい印象。高級デパートもあれば昔ながらの露店も並んでいる。

 

ショッピングモールの入り口。どことなくイスラムっぽい。

 

街角の露店。アルメニアで売られている野菜果物はほぼ100パーセント国内生産らしい。

 

街角の花屋。

 

露店で売られていた指人形。

近くの店で買ったケーキとコーヒーをホテルの朝日を浴びながら頂く。ひとつだいたい日本円で100円以下。

 

街の小さな教会。素朴だが歴史を感じる。

 

教会の壁に刻まれたアルメニアの文字。

 

 

別の大きな教会では日曜礼拝が行われ入口では結婚式の写真撮影が行われていた。眺めていたらアジア人は珍しいので一緒に写真を撮ろうと誘われてみんなで記念写真を撮ることに。

 

 

日本が紹介されているポスター、紅葉の清水寺の写真が使われている。アルメニアは国外に出るビザ申請がなかなか大変なのだそう。

 

街のグラフィティー。星の王子様風。

 

小売店はチェーン店が少なくそれぞれに個性がある。海外によくあるローカライズされた日本食も見かけた。

 

同じ日本食でもエレバンで唯一日本人の方が経営されている 櫻田 というお店は日本で食べるそのままの美味しい日本食を出してくれる。

 

アルメニアの首都エレバンにある日本食レストラン 櫻田のブログ http://japanarmenia.blog.fc2.com/blog-entry-154.html

 

店内の壁画は日本の漫画(バガボンド)を地元の人が描いたもの。アルメニアの若者も日本の漫画アニメが好きな人が多くそこから日本語を勉強する人も多い。日本文化を紹介するイベントも頻繁に行われていて日本好きの地元の人や日本から来た人達のコミュニティースポットとしての役割も果たしている。

今まで行ったヨーロッパやアジアの国の日本食の中で一番美味しいお店。メニューも日本式カレーやうどん、お好み焼きからおつまみ系まで豊富。

 

アルメニアは野菜と果物が豊富で新鮮で家に招かれるとお皿いっぱいに盛られたものが出てくる。

 

 

手前はアルメニアの伝統的な窯焼きパンのラバシュと羊肉。ラバシュは色々のものを巻いて食べる。真ん中のお皿はドルマという葡萄の葉に肉の餡を包んで煮た伝統料理。ヨーグルトを付けて食べる。

 

基本的にどれも美味しかったが日本人には大味に感じる味付けが多いかもしれない。あと料理を食べながら水やお茶を飲む習慣がないように感じた。

 

こちらはピザ生地のようなパンに玉子が入った大きめの伝統的なパン。

 

アルメニアはコニャックが有名。こちらはアルメニアで人気の地元ビールのKILIKIA。

 

共和国広場の噴水ショー。クラシックやオールディーズの曲に合わせて光と水が踊る。

 

民族衣装や伝統文化を紹介している施設も見学させてもらった。

 

ホールでは伝統舞踊を若者が練習していた。

 

NPOが運営する日本学術教育文化センター 通称ヒカリセンター では日本語教育や日本文化紹介などの活動を行っている。

アルメニアの人達の折り紙作品。とても丁寧に折られている。日本にいると意識することはなかったが折り紙は日本の文化だったんだなと再認識する。

 

折り紙を使った川柳風の作品。味があって面白い。

 

施設内を見学しているとホールに案内され座って待っていると突然可愛らしい扮装をした子どもたちが現れ劇が始まった。しかも全て日本語で演じている。

演目は不思議の国のアリス。ちゃんと身振り手振りを交えてスラスラと日本語でセリフを話している。わざわざ私達のために1シーンを演じてくれたらしく感動した。

 

子どもたちと記念撮影。

 

アルメニアに日本に興味を持っている人がこんなに多いとは知らなかったし素直に嬉しかった。二週間滞在してすっかりアルメニアに愛着が沸いてしまった。