久しぶりのブログになります。

4月23日をもちましてあべのハルカスでの平成最後の個展終了いたしました。ご来場頂いた皆様、作品をご購入くださった皆様、お気にかけてくださった皆様どうもありがとうございました!

一年前この個展のお話を頂いた時は年内には子どもを授かりたいと考えていた時期だったのでもし授かれたなら個展用の制作はできるのか、上手く準備出来なければ色々な人に迷惑をかけてしまうのではないかなど色々と考え引き受けるか悩みました。

しかしあべのハルカスという始めての場所でやってみたい気持ちとこの個展を自分自身満足するものにできたなら今後育児をしながら活動していくことへの自信に繋がるのではという気持ちもあり、最終的には“やってみよう”と覚悟を決めました。

その後無事授かり出産間際には全ての制作が完了しているよう昨年は個展用の作品制作だけに集中しましたが、妊娠初期は悪阻がひどく急激に体重が落ちそれが原因で耳管開放症になり片耳が聞こえづらくなったり(今は完治しています)、絵具の匂いで気持ち悪くなったり寝込んだりでほぼ制作できませんでした。

安定期に入りやっと少しずつ制作ができるようになり体に無理がないよう頑張りすぎないように頑張る、というもどかしい状態の中で制作を進めましたが制作してる間は出産への怖さや不安を忘れられたので良い精神安定になりました。結局出産後も個展ギリギリまで制作することになりましたが、お腹の胎動を感じながら描いた作品と子どもの寝顔を見守りながら描いた作品が並ぶのはやはり感慨深いものでした。

写真は臨月時の制作の様子。妊娠中油彩を制作する時は有機溶剤マスクを付けていました。

妊娠出産を経て命を授かり無事産むということは決して当たり前ではなく、本当に様々な奇跡の積み重なりなのだということを身を以て痛感しました。そしてそれはこれから命を育てていく中でも感じ続けていくのだと思います。

今は新しい家族の無限の可愛さと小さく儚げながらも命そのものというようなエネルギー溢れる姿の愛おしさに夫婦で翻弄される毎日です。

今回個展をできたのは妊娠中から産後もずっと応援し支え続けてくれた家族、温かく見守ってくださったギャラリーの方々など周りのサポートがあったからです。

産前産後も制作することは私にとっては無茶なことではなくごく自然なことだったのですが、この個展をやれてよかったと心から思います。

今回の個展でもこれからの可能性と改善点両方を見つけることができましたし、今の自分の作家としての市場価値なども客観的に把握するいい機会になりました。

この経験を活かしこれからも成長していけるよう努めますので今後とも作品をご覧頂きますようよろしくお願いします。

『私の赤いたからもの 藤本絢子展』

2019年4月17日(水)〜4月23日(火)  あべのハルカス11階アートギャラリー